八白土星、艮(うしとら)方位に向けて家相を間違えて家を建ててしまうと、厳しい剋気と峻烈(しゅんれつ=厳しくて激しいこと)な禊(みそぎ=川などで水を浴び、身を清めること)を経て、再出発を始めなければならないほど多くのものを失いかねません。本記事では住居における八白性の剋気について、つまびらか(細かく、くわしく)にするとともに八白象意の強欲(ごうよく)についても五黄象意の暴欲と比較しながら御伝えして参ります。
【八白の剋気・住居家相篇】
- 艮(うしとら)は八白土気、北東の方位にまたがる重要方位で鬼が散見される「鬼門」と恐れられてきた歴史的背景がある、よって他の方位よりも厳しさを覚える方位でもある
- 家相が艮の方位から欠落していると、多大なる悪因縁を家族全員にもたらす危険性がある
- 子孫繁栄の縁(えん)薄く、止むなく婿養子をとってもこの時点で男系の血類が変化し、本来的なその家の力(=Power)は薄まり弱くなっていくことに危惧せざるを得ない
- 新築してから四年以上住居した家は艮・北東の方位=鬼門の改修ができなくなってしまう
- 四年以上その家に暮らすとそこに「気」が落ち着いてしまうため、家相が全体的に妙な形に変化を起こしてしまい、艮方位の改修は非常に困難を極める様相を呈し始める
- 一つのアイディアとして欠けているものをふさぐ(張り出しを設ける、蔵を建てるなど)ことは出来てもそれは気休めに過ぎず、艮に欠けがあるという現実を隠すことは不能であり、有効な対策とはならない
特に若い夫婦で九星気学の主張をそれほど(或いは全く)慎重に受け止めず、好きなように建ててもらった・・・というような物件は要注意です。見た目の良さに惹かれて中古で買うような真似は絶対にやめましょう。大切なことは人生の大事な時、浅い人知(じんち=人間の知恵)だけで行動せず、九星気学を握り締めて、大いなるものからご守護を頂く謙虚な想念で、天の声を聞く人間になれるよう努力することが肝要かと思います。
【蔵の恐怖】
蔵を建てるなら家の新築時と一緒に建てるが吉です。数千年の歴史を誇るものも国内で散見されています。ところが家の新築以降に蔵を立てると、いずれ「その家は滅びる」という凄まじい剋気も指摘されていますので、大いに気をつけたいところですね。、
【暴欲(ぼうよく)よりは救いがある強欲(ごうよく)】
- 暴欲とは五黄象意で大変有名、人の道を平気で外し、どんな手段を用いても自己の欲望を果たそうとする野獣の如き者のことを指す
- 八白象意の強欲は貪欲(どんよく)、大変な欲張りという意味を持ち、先の暴欲と較べるとまだだいぶんマシな感じではある
- 暴欲は人間の形をした野獣そのものの欲望、強欲はまだ人間社会の成功者にそういうタイプの人は決して少なくはない
- 人生の勝利者になるためには、自己のモチベーションの中に少しだけでも強欲性のかけらという資源でもなければ生き抜くことができないのが現代社会の実相とも言える
- 自分の度をわきまえない欲求に従い続けて一代で巨万の富を得ても、その後七代に渡り貧乏するとよく言われる通りである
- それは子孫に影響が出るほどの欲は持つな!という大いなる者の型示し(かたしめし=手本を見せてわからせる、教えることであり 神の啓示とも受け止められる)である
ま と め
- 八白剋気で恐ろしい現象の最右翼に位置するのが、艮方位への家相の乱れ
- 子孫繁栄に繋がっていく要素はどんどん萎縮し、家の力が弱まっていく
- (例えば)若い夫婦が住めなくなって不動産物件となっている、見栄えはいいが艮方位へのご無礼を犯しているような中古物件は絶対に購入しないこと
- 蔵を建築するのは住居を新築する時、同時進行で進めるのが一番良い、後から蔵を建てると「その家は滅亡する」とまで評される
- 強欲は厳しい世の中を生き抜くために、ほんの少し持っていても仕方ない部分ではある
- 子孫の人生をめちゃめちゃにするような強欲強き人生は大いに反省し、大いなるものの人間への片示しを理解できるようになるべし