八白土星は最多の兄弟星を有する土星の三番目。剋気だけでもない、祐気だけでもない、万象を常に変化させていくことがこの星の大きな立場です。また十二支の丑と寅が北北東と東北東でテリトリーを一応引いてはいるものの基本、艮(うしとら)として多く知られている重要な方位。艮方位は気学的に家の改修を余儀なくされるパターンが多いです。
【八白土星の基本構成・構造】
- 星・・・土星
- 色・・・白色(黄)
- 方位・・・北東、艮宮(ごんきゅう)
- 素数・・・五、十
- 人体・・・関節
- 五元素・・・炭素
- 四季・・・春(小寒~啓蟄)
- 十二支・・・丑・寅(うし・とら)
- 時刻・・・午前一時~午前五時
- 十干・・・戊(つちのえ)、己(つちのと)
【特徴的な八白、構成・構造】
まず星は土星。五行の木火土金水で分ければ土気(どき、つちのき)に該当します。方位は北東60°に渡って展開されます。さらに十二支を使って突き詰めれば、北寄りの北北東30°を丑(うし)、東寄りの東北東30°を寅(とら)が分かちます。ここで書いた丑と寅を合わせた北東60°が艮(うしとら)と呼ばれる方位。八白土星のさまざまを御伝えする中で中核的役割を果たしますので、是非共ご銘記下さい。四季は春。小寒(しょうかん=冬の節で太陽暦の1月6日頃に該当、寒さ厳しい折)から啓蟄(けいちつ=冬ごもりしていた虫が外に出てくる頃、陽暦で3月5、6日頃)艮の北東60°から緩やかに東へラインは動き春の胎動(たいどう=内面的な働きが表面化する兆しを見せること)が始まる、時刻は午前一時から五時まで。
【八白土星の象意】
- 強欲
- 変化
- 相続
- 母体
- 打開
- 止まる
- 節
- 家
- 友人
- 計画
- 高所
- 丘
- 山
- 入院
- 選挙
- ケチ
- 親戚
- 改革
- 蓄積
- 少年
- 試験
- 整理
- 改造
【大いに目立つ八白の強欲(ごうよく)】
ズラッと多岐に渡り様々な象意があらゆる方面から集結している観がありますよね。しかし一発目の強欲は五黄土星の暴欲に次ぐ強烈な欲望への渇望を示し、大いに人目を引きます。また次の、変化も八白土星や全九星にとって非常に大切な要素を持つ象意、変化が一切ない暮らしというものは、人間はもとより森羅万象に渡りほぼない事象であると云うことが出来るでしょう。【変化を知るためには八白を知る!】
象意に大きな影響を与える気、しばらくぶりのご質問です。気とは一言で顕すとどう答えられますか?・・・そうです! 気とは形なくして働きあるもの・・・その一言に尽きます。この大宇宙に遍満(へんまん=広く全体に満ちふさがること)するあらゆる物質や生き物、目に映るもの映らないもの全てが凄まじい変化を伴いながら、この地球上に依拠(いきょ=拠り所とすること、他の何かに基づくこと)し存在し続けています。ここで一挙に話が現実的に、庶民的になりますけども(笑)、一個人は自分に関わるものの変化をどう対応していくといいのか、実はこれを学ぶことこそが八白土星を勉強することに繋がっていくのです。私たち人間の生涯は常に今を積むことで成立していきます。千変万化(せんぺんばんか=変化の多いこと、様々に変わること)し続ける世の中で、変化に対応することがビジネスマンの暮らしに大変重要性を持ちます。【切れ者ビジネスマンはここが違う】
キレ味のあるビジネスマンは世相や流行に敏感であり、いつもそれらの狭間などにビジネスチャンスがないか、目が爛々と光っています。ある方が「今のビジネスマンは変化対応業だ!」とおっしゃっていましたがまさにその通り。小娘集団の世間を賑わすショービジネスも「俺、ああいうの興味がないから・・・」と避けている者もいれば、或る切れ者は何の興味を持たずともすごい金額を社の売上としてはじき出し、会社に貢献、出世街道驀(ばく)進という人もいるわけです。ま と め
- 八白土星の方位は北東・艮宮で艮はうしとらと呼び、十二支では丑・寅を指す、これらは八白を学ぶ上で不可避な言葉である
- 八白土星の象意は偏(かたよ)ることなく多くの物事を連環している
- 剋気面では五黄土星の暴欲に次ぐ強欲という、攻撃的で粗暴さを感じさせる象意を持つ
- 世の中の変化を見抜く力(ここでは全九星も)を有することにより、生業で抜群の成果を上げる切れ者は上に上がっていく
- 私たち人間と森羅万象、この世と人間社会は絶え間なく変化を続けている、変化を拒否するといずれ生きることが困難になってくる
『編集後記』
本日もお読み頂き誠にありがとうございました!切れ者リーマンの鋭利な営業は私も結構、拝見する機会がありました。計画性と調査能力をフル回転させ、予算を持っている相手を突き止める。営業テクもいろんな流派(笑)がありまして、どれもこれもやり手ならば流派に関わらず大いなる勝ちを収めて悠々と帰社してきます。私も猪突猛進型ライターでしたが、営業も制作もとどのつまりはどれだけ心臓に毛をそよがせられるかにかかってくるでしょうね。「勝負をかける男も女も美しい・・・」今でも私はそう思っています。皆さま、これからも切磋琢磨、いい仕事をし、社会のタメになる人間であり続けたいものですよね。
この人生に皆様との出会いに感謝します。
誠にありがとうございます。