四緑木星の運命についての記事は本記事と次回の2本で終了となります。この2回の連載を丁寧に仕上げたいと考えています。
四緑木星の性格は若干怒りに身を任せ荒れることがたまにありますが、概ね優しく誰からも愛される素敵な人柄と言えるでしょう。素晴らしい人間関係構築術を持ち、社交家で才能豊かです。故に交際費がかさむのは必然であり、また人を育てたいという欲求も強いことからそのための投資も相まってお金が右から左へ・・・と流れる傾向は否めません。
【四緑木星の性格】
・男女ともおしなべて柔和(にゅうわ)であり、深い慈悲の心を本来的に具有するため、誰からも好かれる・愛嬌があり社交家で、周囲への気配りを忘れず相手の立場や心象を踏まえて、人との間で縁を結ぶ才に長じている
・運は三碧木星と同様初年運で、若いうちに自分が生成発展していくための基盤づくりの要あり
・義侠心(ぎきょうしん=義を重んじ、弱い者を助けようとすること、男気がある)が強い
・義侠心を生来から備わっているのが特徴的
・お金は人のために後先考えずに使う性質だが、不思議と必ず返ってくると言われている
・人のためにいろんなことをやる上に、無私の心なのでお金はすぐ使ってしまう
・人々の信頼厚く、ピンチの際にも稼げる仕事が舞い込んでくるので破綻しない
・懇親の場での幹事が適役
素晴らしい! 四緑木星。自分の大切な親友に、或いは伴侶になってもらいたい! そう思わせる人徳と陽の気が満ち満ちていますね。ただ気になるポイントをここで一つ挙げるとするなら、気の迷いから優柔不断な状態に入りやすいということが挙げられるでしょうか。いずれにせよ、四緑は人間関係を中心として弥栄(いやさか)えていく星なので、時々出てしまう上から目線や傲慢さを自覚し、相手の気持ちにそぐう形で交際していけば安らぎの多い幸せな人生を送れる可能性が高くなるでしょう。
【生来、四緑は生きる本質を知る】
何故、四緑木星がここまで出来た人格を有しそして愛される人間で在り続けるのか・・・それは世のため、人のために尽くすことが、自分自身を最大限伸ばしてくれることを生来、本能的に知っているのが四緑木星だと気学のプロは語ります。プロ曰く、「四緑は皆が皆、人の儀表(ぎひょう=見本)になる人ばかりではない。ただ根幹に大きな縁(よすが)を有しているんです。それは他の星に比べ偉大なる力=神との因縁が良い意味で濃いということに尽きるでしょう」
【運命的に神から庇護(ひご)される四緑】
体質が幼少期から世のため、人のため地役(ちえき)をすることが尊いと言葉にならぬ言葉で実感し、年相応に出来ることを相手のために成す。当然、周囲から模範生として引き立てられ、神から庇護(ひご)されるという実に得な運を持つとも評されています。【四緑木星の金運】
四緑木星は金銭がいっぱい入ってきても、何らかの形で出費がかさみがちになり易いです。なのでその性質を無理に変えようとはせず、四緑の本然の性(ほんねんのせい=人が生まれつき持っている天性で私利私欲がない想念)がままに人のために尽くし、人を成長させいずれ大きな人物になった者からのリターンを待つという、気学的な発想による投資をするのが最善策と思われます。相手のために親身になって人を助ける喜びを見出し、人間関係をさらに発展させ円満なコミュニケートを心掛けていくと自ずと金運も良くなってくる星です。ま と め
・その1.四緑木星の性格はとても良好なもので、同性なら親友に、異性なら伴侶に・・・と願いたくなるほどの素晴らしさがある・その2.男女とも柔和で優しく、人に投資する審美眼(しんびがん=美しさと醜さを見分ける能力)も有する
・その3.社交家で人付き合いが上手、故に交際費の出費がかさむ傾向はある
・その4.人を成長させ、いずれ大きな人物になった者からのリターンを待つ気学的発想の投資がフィットしている
・その5.気の迷いから優柔不断な状態に入りやすいという側面も持つ
・その6.幼年期からの地役(ちえき)の重要性を知り、実践するため神から庇護を受けるという大変、有難い運を持つ
・その7.義侠心を生来から備え、弱者を助けようとする美点を持つ
『編集後記』
四緑木星の運命を二篇に分割しました。文章を書き出す前に、(私事になりますが)取材ノートを目で追い、大体どれくらいの文章量になるのか見積もり(笑)を出してから書き始めるのですが、今回は一篇に無理に詰め込んでは良い記事が書けないと思い別けました。祐気に満ちた星があれば、剋気が充満した星もあります。九星気学にまつわるテーマで記事を書いていらっしゃるいろいろな方の文章を拝見しても、大筋で四緑はとても恵まれた星と認定されています。ただそれ故に、四緑木星はより謙虚に受け止めないと、とんでもないことになる危険性もつきまとうように私は感じます。自惚れせぬよう内省し、自分を見つめる目は四緑に関らず全九星で持ち合わせる必要性はありますよね。
「四緑木星の運命・1」を書かせて頂きましたが、如何だったでしょうか?
この人生に、
皆様との出会いに感謝します。
誠にありがとうございます。