春夏秋冬の狭(はざ)間、年四回に渡り五黄土気を発する土用期間中には、気をつけねばならぬ問題が多々あります。それもまた季節ごとに五黄土気の噴出する現象が非常に多岐に富みますので、その概略をまず当ブログでお読み頂き、そして皆さまの意識の中に書き留めて頂ければ幸いです。
【土用の入りと明けについて】
まず土用期間が始まる日のことを土用の入りと呼びます。そしてその土用の時期が終了することは土用の明けと称されます。ここでは土用の入り、明けの時期を明確にご理解頂けますよう整理していきます。[各土用についてのご説明]
・春の土用の期間=四月十七日から五月五日(立夏)まで、辰月の土用
・夏の土用の期間=七月二十日から八月七日(立秋)まで、未月の土用
・秋の土用の期間=十月二十日から十一月七日(立冬)まで、戌月の土用
・冬の土用の期間=一月十七日から二月三日(立春)まで、丑月の土用
・上記四季の土用を把握し、気をつける習性を体得、暦を駆使して暮らすスタンスを構築しよう
【季節ごとの土用を踏まえ、自分の行動計画を決めていこう】
土用の時期を的確に押さえることで「その時期は土用中だから気を付けよう」、「今回の新規事は土用の前に済ましてしまおう」という具合に土用という形で示されている剋気に入る前に、先手先手で自分の行動を決めていくことが大切です。それでは以下に春夏秋冬における土用別の特徴を順序正しく御伝えしていきます。【春の土用剋気・四月からの展望】
今まで良い関係にあった人との親愛の情に変化が出てくるのが春の土用における大きな問題の一つと言えましょう。親交に難が生じ、仲の良かった仲間や家族間という近しい人間関係において何とも形容し難い微妙な雰囲気が発生し「何か急変してしまったなあ・・・」という感覚に見舞われやすくなります。また職場や会社の労働・労使関係に悪影響が発されたりもする。また子女の難儀な異性関係発生や、職場における人事問題などで頭を痛めるシーンも増えるでしょう。またものの考え方から思想に至るまで自己を悩ます問題が現出してきます。【夏の土用剋気・七月からの展望】
新年度からの好ダッシュに乗り、イケイケどんどんで進んできた自分の属する会社や貴方自身の好調ぶりに対し、夏の剋気は御社や貴方のさらなる発展の芽を摘(つ)むべく動き、そのチャンスを押しつぶそうというような作用を次々に起こしてきます。まず働く者にとっては非常に大切である成果が達成できないような事態が出てくるでしょう。会社勤めで営業職の方でしたら、この事態がどれほどご自分の存在証明に影響を与えるかよくご理解頂けると思います。営業に限らず、製造部門や開発部門など会社の根幹に関わる職域の方も「クオリティを落とさずにもっと売れるものを作れ」というようなテコ入れにさらされ、改めて夏の剋気の厳しさを知ることになるやも知れません。【夏の土用で会社員は注意をしよう】
またその雰囲気を漂わせる現象として出てくる剋気で特に男子は「職業に影響する」とズバリ指摘されている事実がありますので、男性社員の皆さまにとっては要注意の時期となります。一方「女子は良縁の機を失う」と示されています。ご自分の人生観で主婦として頑張っていきたい・・・という気持ちが強い方は、この剋気に注意されると同様、日頃の言動に慎みを持ち、輝ける女性の品格を保つことも非常に重要となるでしょう。ま と め
・1.土用が始まる日を土用入り、終わる日を土用明けと呼ぶ・2.春夏秋冬の土用明けは須(すべか)らく季節の始めまで網羅する
・3.2を証明する理由は立夏、立秋、立冬、立春を以て土用期間は終息し、新しい季節が到来することにも顕れている
・4.春の土用の傾向は職場、家庭問わず今まで好調だった人間関係が難しくなってくることが挙げられる
・5.夏の土用の傾向は春先の好調さに翳(かげ)りが出始め、目標を達成できないなど勤め人にとっては厳しい状況が現出する
・6.夏の土用に女子は、良縁の機を失う危険性がとても高いので要注意である
『編集後記』
本記事は春夏の土用剋気について詳報させて頂きました。まとめの5、6に目を通されて男性も女性も「それは困る!」という気分にさせられるものがあったのではないかなあと拝察致します。今の時代「男も女も関係ない!」という世の中にはなってきましたが、それでもやはり男にとって自分の仕事が伸び悩むというのは、非常に危機感を煽られるものがあると思います。女性もまた一生キャリアを積み続けて、仕事は辞めないというスタンスの女性が加速度的に増えてはいます。しかしながら今も昔も変わりなく女性の多くは自分が花嫁になるその日を夢見続ける、それでこそ本然(=ほんぜん、ぼんねんともいう、生まれつき、自然のまま、ほんねん)の女性像に違いはないと、少なくとも私はそう思っています。本記事では土用についての簡単なおさらいの後、春と夏における土用の剋気について書かせて頂きました。如何でしたか?
この人生に、
皆様との出会いに感謝します。
誠にありがとうございます。