五黄中宮の剋気強い一年を乗り越え、本年蒔いた希望の種は実となり、来年に大いなる稔(みのり)として結実すると思います。大きな剋気を乗り越えるためには、日本人が忘れかけていた和合の精神の復活を目指すことが、何よりも一番の近道となります。日本精神の復活が一番望まれるのはほかならぬ日本人であることを、強く認識して参りましょう!
【五黄中宮の年の特筆的な注意事項】
・家の中に五黄性と破壊力が充満してしまう・リフォーム、改修といった事柄を行うと、住人の五黄性吸収を幇助(ほうじょ=手助けすること、援助)してしまう
・行いが強引かつ強欲となり、人生へのマイナス要因が増えてしまう
・他人目から見ても非常に欲が強くなり、浅ましくなりやすい
・五黄土気の(年、月における)新規事は大凶
・相対(あいたい)して六白金気の新規事は拡大する
【和合の想念で五黄性を駆逐】
前項の物事に対処する良き手段は、数千年以上皇統連綿と続いてきた天皇家を中心に据えた、我が日本人の精神性がものを云います。即(すなわ)ち日本人の和合(わごう=仲良くすること、睦まじくして親しむこと)の精神が人の心の在り方を高め、敵対ばかりしている五黄の精神を駆逐(くちく)し円(まる)く治めることに繋がっていくのだと思います。強欲な心、破壊的想念の権化たる五黄性は例え日本人であっても、誰もがある一定持っています。それを知った上で精神性を高め合い、人の役に立つ人間になろうとする心はとても美しいものです。【神棚も仏壇も消えていく?!】
昔から日本人の家には神棚なる、神を祀る伝統が息づいてきたことは言うに及ばないでしょう。神を祀る家の集積体である国家は自ずと栄え、先祖を祀る仏壇もたいていの家には神棚とセットで存在してきました。まさにこの感覚こそが神仏混合の思考であり、信仰への緩やかで大らかなスタンスを如実に語っていると言えます。こういった美しい国のかたちも戦後日本の心無き教育の偏頗(へんぱ=偏って不公平なこと)のせいで歪められ、国体の中心なき教育のせいで失われてきてしまっていることは大変悲しいことですよね。神棚や仏壇がセットであった日本人の家からは二つとも消え、今では心ある家にしかないのでは・・・?と思わせられる惨状に至ってしまっているのではないでしょうか。【気学は身を助く】
正月の初詣、お彼岸の先祖供養、お盆のお墓参り・・・底流にこういった行事が残り続ける限り、日本の国は護られ続けていくと言えるでしょう。日本人の精神性の根底には数千年続いてきた崇高な教え、学びがあります。学び続ける限り、日本は必ずいろんな意味で復興を遂げていくと思われます。家や会社に神棚を祀る=お祀りをすると神は人間の五黄性をコントロールしてくださることに繋がります。自分が間違ったことをしようとしている時、いい方位さえ取っていれば、必ず神は正しい方向をお示し下さいます。即(すなわ)ち、自分の行く手に危機が迫っている場合、その方向にいくことを軌道修正して下さる、災害に遭わないように、交通事故に巻き込まれないようにとその一歩手前でストップして下さるという働きが起きます。【神棚は天から与えて頂く受信機】
ここまで御伝えしてきた内容は、目に見えない不可視な領域のことであり、また人それぞれの信仰に関わる問題なので、決して強制できる事柄ではありません。ただ、それらのことはとても大切なエレメントであることをご理解頂けると幸いです。最後に神棚にまつわる気学的な考え方を記してこの稿を終えます。家の中心から見て、一番位(くらい)の高い方位は西北ですが、実際神棚を祀る方位に相応しいのは、北方位から南に向けて祀るのがベストです。それが出来ない場合は西方位から東にかけての明るい方位に向かって祀るのも次善策と言えます。神棚のお祀りで外すべき日にちは九がつく日で、九日、十九日、二十九日、そして十二月三十一日が挙げられます。神事を行うのは豊かな気持ちで行うのがベストです。自分の力だけではなく、神棚は天から与えて頂く受信機になることを踏まえましょう。
ま と め
・1.五黄中宮の年はマイナス要因や剋気が充満・2.五黄性を駆逐できるのは日本人の和の心
・3.神仏混合の思考も日本人の美徳であった
・4.気学を学び、神棚も祀ることで正しい方向へ
・5.神棚は北方位から南に向けて祀るのがベスト
『編集後記』
本記事は五黄剋気に対処していく具体的な方策と、日本人としての矜持(きょうじ=誇り)を持ち生活していく重要性について書かせて頂きました。古き良き日本の姿を見つめていくと神仏のご加護を賜り、一日一日を感謝で生きる善想念の素晴らしさに気づかされます。五黄中宮の本年もあと二ヶ月もすれば終了、というところまで暦は進んで参りました。【五黄中宮の年の特筆的な注意事項】で書かせて頂いた通り、皆さまにおかれましてもいろんなことがここまでにもあり、そして残された二ヶ月にもいろんなことがあることと思います。九星気学の学びを活かして、生成発展の道を進んで行きましょう!この人生に、
皆様との出会いに感謝します。
誠にありがとうございます。