二黒土星 象意の 地役(ちえき) は 九星 の中で二黒土星の意味を焙(あぶ)りだしている役目を担います。二黒の地役は最初、主にその土地に在住する方々に対して、例え無報酬であってもコツコツ懸命に明るく、元気よく働きます。 その姿に 信 を見出した人々がその人を評価し、給金がすんなり支払われるようになる―そこから二黒のサクセスストーリーが始まるのです。
さて下にある表をご覧下さい。 九星気学 全般に当てはまる 運気 の循環盤です。これがスムーズに理解でき始めると年盤に、この盤を重ねることで今、自分はどの方位でどういった運気の位置に在るのか気づけるようになります。是非この表の内容を覚えて頂くか、プリントアウトなどもされて自己の運気循環の様相を逐次、ご認識頂ければ便利だと思います。
尚、これから執筆する本記事のデータは、昨年・2012(平成24)年度のものです。勿論(もちろん)、 運気循環盤 に関しては普遍性がとても高く、全ての九星の運気を毎年測れます。
|運気循環盤を年盤と重ねると自己の運気が見えてくる
運気循環盤において盛運期は4つ、衰退期は5つで構成されていますが、そのことを鑑みれば運が良い年というのは9分の4しかないという事実に突き当たります。ですから盛運期に入っている方はどんどん積極的に動かれて下さい。
盤の循環は以下の通りです。
- 西南(坤)宮 (1)盛初期は再機運で後厄
- 東(震)宮 (2)盛進期、上昇運
- 東南(巽)宮 (3)盛旺期で盛運
- 中宮 (4)盛極期で乱運
- 以上・盛運期
- 以下・衰退期
- 西北(乾)宮 (5)衰初期は安泰運
- 西(兌)宮 (6)衰沈期は平安運
- 東北(艮)宮 (7)衰変期は衰改運
- 南(離)宮 (8)衰旺期は昂運で前厄
- 北(坎)宮 (9)衰極期は難運で本厄
|(昨年)五黄土星は運気上々の盛旺期だった
盤の循環する進路順に運気は巡ります。まず最初に見て頂きたいのは、方位は西南で卦は坤宮(こんきゅう)、初めての盛運期である盛初期(せいしょき)に三碧木星(さんぺきもくせい)が入りました。一昨年は北に入り本厄だったためつらい局面も多かった筈。その期間、動きは控えめにして基礎を作って準備してきたのが12(平成24)年。そして13(平成25)年本年からエンジン全開で頑張り、順調な滑り出しで勢いが加速しています。
次に特筆すべきなのは(3)盛旺期(せいおうき)に入った五黄土星。昨年は非常に運気強く五黄が家を新築する、或いは結婚する、といった人生の大局面で、ことごとく家も結婚も「年内で決められるなら、是非決めるように」とまで言われた記憶に残る年でもありました。
(4)の盛極期(せいごくき)に入ると九星どの星も、今までの人生の結果を振り返り、いいことも悪いことも思い返す局面が出てきます。「あまりいい結果など出なかったなあ・・・」という向きは、これまでの人生でいい方位を取れていなかったことなどに直結している場合があります。また中宮に自分の星が入ることは、人によって八方塞がりになることが少なくありません。しかし「今年は好調だ!」と思える向きは、今まで方位取りなどで良い気を蓄積してきた証左で、さらには二黒の祐気を貯めて使ってきた人である可能性が高いです。
|(昨年)七赤金星は聞く耳持たずで、暗闇を駆け抜けた
この辺で、運気循環盤・再掲しておきます |
(5)の衰初期に昨年入ったのは 七赤金星 でした。七赤は西北に入ると暗剣殺を持ち、自分自身も非常にワイルドになる。周囲がいくら諫言しても「聞く耳持たず」で仕様がない。故に人が助言をしないようになってくる。単身で真っ暗な闇の中へ突入していくようなものなので、鑑定士の多くは「ここの七赤は気をつけなさい」と言っても聞かない。だが絶対ダメだとまで言い切ることは出来ない。何故なら人は苦労したり、痛い目に遭わなければ、悟れない生き物でもあるからです。
(5)の衰初期、(6)の衰沈期は一般的には比較的、ゆっくりやれるとも言えますが、昨年の 八白土星 は 六白金星 の上に重なったのでゆっくりはしていられない一年でした。やれることをどんどんやったら良い。その翌年が(6)衰沈期であるためその重さを考えると、去年は動けた、動くべき一年でした。
(7)衰変期はいろんな変化が出始める時期です。
(8)衰旺期は今までやってきたことの結果が出る時期。南の太陽のもとに、全てが白日のもとにさらけ出される。結果は二つ。いい人はいい、悪い人は悪い。前厄である
(9)北、ここに入る二黒土星は衰極期で厄年。厄年関連の方々は是非、神社に行き厄払いをして下さい。
こういう感じで理解が深まると年盤と重ね合わせ、自分がこれから新年を迎えるたび、どういう心構えで、一年に向かうべきかが見え始めていくことでしょう。
厄払いも少し社格を考えて行き先を決めよう |
ま と め
- 二黒土星象意の地役(ちえき)は力いっぱい働き、信用を得る力を持つ
- 九星気学 全般に当てはまる 運気 の循環盤が存在する=運気循環盤
- 盛運気 は一回の全循環の中でも4つしかなく、他の5つは 衰退運 である
- 盛運気が少ないことを認識して、限りあるチャンスを逃してはいけない
- 新年の都度に大計を立て、目標に向かい心構えを明らかにする
- 自分の運気をことあるごと確認、気学の造詣(ぞうけい)を深めよう
九星気学の学びを深めるには運気がどのように巡っているかを知り、盤を重ねるたびに気付きを深めて行くことが非常に大切ですね。攻め時はどんどん攻める、どんどんとやれることを蓄積する。気をつけて行動する、気学に則った人生には、攻め方も、守りどきもある。何もやらない、動かないでは本当に何も始まりません。
心修して、天地人を知り自分の立場、持ち場を理解した上で九星気学を学び尽くしましょう。
本記事は 二黒土星 の切り札・人からの 信用 を頂く大切な意味、そして 運気循環盤 を使って 九星 の動きに合わせた生き方の方法を御伝えしました。
この人生に、
皆様との出会いに感謝します。
誠にありがとうございます。