六白金星は二黒土星の力強い力で一躍、雄飛できるという現実があります。組織のリーダーになる方策も、立候補ではなく全体からの支持で、押し上げられて就任するという、多大な人気の高さが着目されます。謙虚、気配り、気学に則った生活、そして人徳・・・懐の大きさ、度量の広さ、そして高い能力、理想的な六白社長が誕生するでしょう。
【先天定位盤を通した天(六白金星)と地(二黒土星)の相対的比較】
乾の方 / 坤の方父 / 母
君主 / 臣
忙しい / 暇
男 / 女
上 / 下
公 / 私
親 / 子
円 / 角
大 / 小
剛 / 柔
頭 / 足
昼 / 夜
太陽 / 地球
権利 / 義務
主人 / 妻女
命令 / 服従
教師 / 生徒
社長 / 社員
心臓 / 胃腸
地上 / 地下
行動 / 路地
資本家 / 労働者
二黒土星の記事で一度ご紹介しました先天定位盤由来の天(六白金星)と地(二黒土星)の相対的比較。後天定位盤の中宮には言わずと知れた五黄土星が入りますが、先天上位盤の場合、中宮はあるものの何ら入る星はなく空洞です。そして一番南にある六白金星を天とし、対極の二黒土星(最北)は地と見なされます。天と地の相関関係を学ぶ上で一つ間違ってはいけないこととして、どちらが偉いとか優れているとかといった単純な比較ではないということです。次項でポイントを挙げて見て行きましょう。
【天地運行についての法則性】
・上があれば下もある。下がなければ上もなくなり、天地創造以前の無の状態に帰してしまうだけ・下は地(=二黒土星)、上は天(=六白金星)、地は天の基盤となり、基礎・ベースの役目を果たす
・強靭な二黒土星の力のお陰で多くの自然と人類界は成り立ち、六白金星はリーダーとしての立場を得る
・六白金星は命令を下す役回りを有し、上長(リーダーや社長など)になる能力と権限を持つ
・天地における陰陽の力は不可視だが、目に見えない働きを強力に発揮する
・天地に善し悪しなどなく、九星や九気をはじめ万象がそれぞれ補完し合い成り立っている
【大切なのは九気のバランス】
気学的見地から見れば、二黒ががっちりと礎(いしずえ=物事のもとなるもの、基礎)として大地を護る。そのお陰で六白も活き生きと活動し、リーダー役として人類の営みを向上させていけるという、まるで友情のような素晴らしい補完関係があります。九気(きゅうき=九星の気)のバランスとも言われるこういった補完関係によって、偉大なる方位学=九星気学が成立していることに思いを馳せてみましょう。【六白性の結実】
地役(ちえき)とは人の役に立つこと。賦与(ふよ)とは与えること。まずこの二つが備わっているか否かが、人の上に立とうとする六白金星においてはとても大切になってきます。さらに謙虚であり、気配り抜群、常に祐気を取る姿勢、そして最終的に人徳が加味された時、その人の肩書きは社長或いはトップと呼ばれる立場になっていることでしょう。ここでいう社長とは天下りとか政略によるようなものではありません。組織のリーダーとして、上から下まで幅広い人気を持ち、皆に慕われ押し上げられて社長就任になるのが理想形と言えましょう。まさにこの状態は六白性の結実とも言え、とても大切な意味を持ちます。無論、自分から組織内で出世していき、社長になるため頑張っている人も素晴らしい人であるのも事実です。ま と め
・1.先天上位盤では北が二黒土星、南が六白金星で、六白が天、二黒が地を顕している・2.それに呼応して男 / 女、親 / 子、のように多くの相対的な関係が存在する
・3.天地が運行されていくのも、目に見えないものが強力に働き、九星や九気が補完し合って成立する
・4.九気のバランス、補完関係が存在していることを心に銘(めい=刻み付ける)する
・5.六白性の結実で社長に就任する人は、幅広く人気を得、皆に慕われる
『編集後記』
本記事で書かせて頂きました六白社長・・・、何かアメリカンドリーム的なもしくは本宮ひろ志の漫画みたいな、痛快なキャラクタ―像を感じて止みません。、根回し、用意周到な談合、そういった魑魅魍魎(ちみもうりょう=山の怪物や川の怪物、様々な化け物、妖怪変化を指す)の類いによって、権力を握ろうとする人が日本の会社には多すぎたのは事実であったと思います。自分が心から慕い、その人の為に役に立ちたい!というような社長を戴きたいと願うのは、務める者の心底の願いであるには違わないでしょう。この人生に、
皆様との出会いに感謝します。
誠にありがとうございます。