天に順(したが)う者は栄え
天に叛(そむ)く者は亡ぶ
人の吉凶は動きより生ず
今回の記事でご説明するものは、天に順(したが)う者の生きる道・相生の生き方・動き方、いわゆる吉方位に即した法則性です。五行と九星の相関関係で重要になるポイント、それはどういう方位を取っているのか、或いは現に今、どのように方位を取っているのかという点です。
- 吉方位に動く者 生成発展し、相生しつつ良き循環を続ける。開運のパワーで順調な人生となる。
- 凶方位に動く者 死気・殺気で衰退していく。衰運現象により障害に阻まれる。
湖上を翔ぶかもめ・吉方位が判っているような気がする |
【図・九星の相生=吉方位】
吉方位の動きも「木火土金水」が基本 |
吉方位に進むことは、即ち五気相生(生成発展)に進むことと等しくなります。
五気相生(生成発展)
【木生火:もくしょうか】=木は火を生んで燃やす
【火生土:かしょうど】=火は燃え尽き灰から土になる
【土生金:どしょうきん】=土の中では金属が生まれる
【金生水きんしょうすい】=金属の表面には水滴が生まれる
【水生木:すいしょうもく】=水は気を育て、木は水によって潤う
それでは木火土金水(もっかどこんすい)の並びに従い、木気から見て参りましょう。
- 木気(もっき)=三碧木気(さんぺきもっき)、四緑木気(しろくもっき) 大吉方位は親である水気の一白水気(いっぱくすいき)、吉方位は子どもの星である(以下、子星と記します)火気の九紫火気(きゅうしかき)。兄弟星の両者が通い合うのは和気と言いやんわりと開運するので、これも良い選択と言える。兄弟星の和気については別の気でも同様のことが言える。
- 火気(かき)=九紫火気(きゅうしかき) 大吉方位は親である木気の三碧木気と四緑木気、吉方位は子星である土気の二黒土気(じこくどき)、八白土気(はっぱくどき)。吉方位唯一の例外として五黄土気は絶対に取ってはいけない。取ると五黄殺(ごおうさつ)になる(五黄殺については稿を改めいずれ詳細に書きます)。確かに五黄土気も他の二つと一緒で九紫火気とは相性が良いのは事実。しかし九紫火気が動くべき対象の星(五黄土気)ではない。
- 土気(どき)=二黒土気(じこくどき)、五黄土気(ごおうどき)、八白土気(はっぱくどき) 親である火気の九紫火気が大吉方位。吉方位は子星の金気である六白金気(ろっぱくきんき)、七赤金気(しちせききんき)。また火気の項目でも触れたように、九紫火気が五黄土気に回座することは許されないため意図的に【図】から五黄土気を省略しています。しかし五黄土気から金気の方位を取ることは他の土気と同様、吉方位と見ることが出来ます。
- 金気(きんき)=六白金気(ろっぱくきんき)、七赤金気(しちせききんき) 親である土気の二黒土気、八白土気が大吉方位。吉方位は子星の一白水気(いっぱくすいき)。
- 水気(すいき)=一白水気(いっぱくすいき) 親である金気の六白金気、七赤金気が大吉方位。吉方位は子星の木気である三碧木気と四緑木気。
しかし意外な落とし穴があります。大吉方位である親の方位は、親ゆえの尊厳があるため取り方によっては「ガツン!」と一撃、げんこつされる危険性がいつもつきまとうので、気学的には子星か兄弟星への方位取りが賢くまたリスクも少ないと言われています。
親からげんこつをもらいたくはないものだ |
また親の方位を取らざるを得ない、ないしは取る場合は専門家に鑑定してもらった方が賢明という見方すらありますので、理論上、大吉方位でありながらもある一定の慎重さが必要になってくる部分はあります。
大吉方位なのにかえって慎重にならざるを得ないのが親の星・・・。うーん、私自身、星ではなく本当の親のことがオーバーラップされて、すごく気学における指摘が判る気がします。
育った家庭においてその感覚はまちまちでしょうが、私の実家は正直、すごく難しい親のように思える部分も多いので『「ガツン!」と一撃、げんこつされる危険性・・・』というくだりが身につまされるように思えます。気学の学問の背景には本当に宏遠なものを感じる今日この頃です。
今回は九星気学で運命を転換させるにあたり大変重要な、九星の相生=吉方位 について書かせていただきました。
この人生に、 皆様との出会いに感謝します。
誠にありがとうございます。