気とは目には見えません。しかし気は私たち人類とその世界、引いては万物すらをも包括し、厳然と存在する気とは「形無くして働きあるもの」と捉えることが出来ます。
日本語には、元気、やる気、短気、損気等、「○気」と記される漢字や言葉が非常によく使われています。「気」という漢字は、本来的に「氣」と書くのが正字です。「氣」という漢字において、上部の横三本線は、人が天地の狭間に屹立している姿を表し、その上は、宇宙や太陽、天空から、光を伴った氣エネルギーが降り注いでいる意味を顕します。そして下の「米」は、その恩恵を受けている人間が氣エネルギーを四方八方十六方に向けて、光を放つ様を意味しています。氣は宇宙=天地、そして人間を貫く根源的なエネルギーです。
現在、使用されている漢字は気ですが、気の正字は氣。ではいつ氣が気になったかというとその起源は極めて浅く、先の大戦で日本が敗れ、その後の当用・常用・教育漢字から洩れてしまったことにより基本的に氣は気と表することになってしまったことに端を発します。ですから本当ならば略式文字の気より、氣と書いた方が霊的に氣の意味は判ってくるようにも思いますが、国が決めた方針に逆らってまで貫く必要性はないので(笑)。以下、「良い気」、「悪い気」と気の種類を大きく二つに大別し、ざざっと見ていきましょう。
「相生(そうじょう)」
「相剋(そうこく)」
「相生(そうじょう)」
- 陽気(ようき)
- 祐気(ゆうき)
- 神気(しんき)
- 元気(げんき)
- 活気(かっき)
- 本気(ほんき)
- 勇気(ゆうき)
- 覇気(はき)
- 平気(へいき)
- 和気(わき)
- 色気(いろけ)
- 合気(あいき)
- 大気(たいき)
- 人気(にんき)
- 人気(ひとけ)
- 生気(せいき)
- 健気(けなげ)
- 熱気(ねっき)
- 景気(けいき)
- 鋭気(えいき)
- 産気(さんけ)
「相剋(そうこく)」
- 陰気(いんき)
- 衰気(すいき)
- 退気(たいき)
- 弱気(よわき)
- 短気(たんき)
- 病気(びょうき)
- 浮気(うわき)
- 邪気(じゃき)
- 毒気(どっき)
- 内気(うちき)
- 鬼気(きき)
- 寒気(さむけ)
- 湿気(しっけ)
- 害気(がいき)
- 少気(しょうき)
- 山気(やまき)
- 悋気(りんき)
- 虚気(きょき)
円熟した「強気の営業マン」を相手に交渉をする場合など、若手や優柔不断な人は見事に押し切られてしまう可能性が高い。またそういう営業マンは「雰囲気」作りが上手く、「本気」でこちらに向かってきます。私が売り込みをかけられる立場ならこちらも「本気」で対峙(たいじ)し「負けん気」で自分を支えて立ち向かうと思います。
ではそれら、気の発祥とは・・・? さらには人類は何故、気というものに影響を受けやすいのか考えてみましょう。
気とは目には見えないけれども「大気」として宇宙に存在していることを、まず踏まえる必要があります。宇宙には「気エネルギー」が充満しています。それが一定のリズムで循環しており、微に入り細に入り万物に波動や「働きあるもの」として影響を与えているのです。突きつめれば地球の起源は太陽にあり、地球は太陽から分離した一惑星であること、言うなれば「親子」と申しても差し支えない関係にあります。
燦々と輝く太陽の光、まさに気エネルギー |
また月も地球と同じく太陽の子どもであり、地球の弟分に該当します。地球には太陽の分霊(わけみたま)の如き、マグマが地殻の下に存在しているのはご存知の通りです。その分、冷え切った月と較べると、地球はとても太陽と似通った部分も多いとされています。地軸で貫かれ太陽の周りを自転し続ける地球が、本来的に有する要素は太陽と同じになることは必定ですね。よって太陽、地球、そこに暮らす人類や動植物、万物に至るまで全てが太陽の要素、そしてその中に包括されている「気エネルギー」の影響下に置かれていることは火を見るより明らかになってくるわけです。或いはそれに類するもので構成されることにも繋がります。
この世に生まれた生年月日、時刻を基準に鑑定し、森羅万象をも明らかにしていく九星気学の素晴らしい世界観は東洋哲学が誇る粋と言えます。気というものは本来的に不可視、目には見えないものです。もう既にこの段階で「目に見えないものは信じない」、「神は死んだ」とするような「唯物論」、「共産主義」というものは論理破綻し、駆逐されていることに気付きますよね。この世の真実は、目に見えないものに収斂(しゅうれん)されているケースが大変多いと言えるのではないでしょうか。例えば「貴方の、私の こころ のように」
気(き) という一つの言霊に着目し、「形無くして働きあるもの」の重要性を説明させて頂きました。
この人生に、
皆様との出会いに感謝します。
誠にありがとうございます。