一白水星に存在する象意(しょうい)について、個別にそれぞれの特徴や暮らしに波及する現象を紹介して、考え方を記していきます。本記事で御伝えするのは、一白水星の代表的祐気と一部の剋気(こくき)についてです。まず重要な語彙(ごい)を含む言葉・・・それは胎(たい)です。母胎(ぼたい)の胎、胎動(たいどう)の胎、深い言葉です。
| 一白水星の祐気は胎(たい)という言葉にあり!
「白鳥の群れも繁栄する」河川にて(北海道の冬) |
胎とは二つのものが交わって一体の形になることを指します。物質や生命は天と地の狭間で、或いは陰と陽の中和で、両方の気が交わり合うことが端初(たんしょ)となり発祥を遂げるのです。
形にない象(かたち)が交わって形を作る―。
具体例を挙げて一番判りやすいものは女性の妊娠、出産でしょう。大人になった対(つい)の男女が愛し合い睦みあって、子どもは初めて母胎に宿る可能性を持ちます。男女ペアが「子どもが欲しいな」と思い合うだけでは子どもは生まれません。男女の結婚によって胎を成し、一人また一人夫婦間で子宝に恵まれ、やがては子孫繁栄に繋がっていく―。人生を心豊かにかつ幸福にしてくれる大きな要素、それが一白水星の大きな祐気です。
胎と成す物事は子孫繁栄を示すだけにとどまらず、ビジネスにも当てはまります。無財の有能な起業家が、有財(ゆうざい)の資本家から後援を受けて、互恵関係のもと協力し合い成功を収めていくことなどもいい例です。一白水星の祐気を取れるタイミングがある方は、子宝に、成功に、思いを馳せて是非取りましょう。
| 一白水星の祐気に導かれた部下は忠実
「この木々のようにオレを支えてくれる奴が欲しい・・・」 |
例えば起業するにも様々な形態がありますよね。会社にせず個人企業として「我、一人」でやっていく人も日本にはたくさんいます。「私は会社にしていないから、部下とか関係ないですよ」と思われる方も少なくないかも知れません。しかし九星気学の見地から見るとそうではないのです。人は誰もが人生の主人公として、自分と一緒に暮らしている人の協力を得ていることに気づくでしょう。そのためには先に触れたように一白の祐気が必要となってきます。
会社を経営している、組織のリーダーである、これからそういった立場になる気概がある・・・そういった帝王学を身につける必要のある方ならば、なおのこと一白水星の吉方位を取って、忠実な部下を得るべきでしょう。北方位・吉相の家に住むと良い部下に恵まれるという定義は、家相の話です。家相も奥深い学問であり、我々の人生にとても大きな影響を与えるのは事実です。(良い方位をとっても状況が好転しないなどという場合は、家相に原因があることも多いようです)
一白水星は中年運とも目されていて、ご自身が一白の祐気を取ってから採用した中年の部下、或いは一白の良い方位から来てくれた中年の部下は、会社に強い忠誠心を以て自分の右腕となってよく働いてくれる公算大です。やがては会社にとって欠かせない人材として重宝することになります。気学では中年の男子部下は忠誠なる人が多いと判断されます。
| 一白水星の剋気は貧乏・・・
こちらで御伝えするのは一白の「裏の意味」で凶方位、剋気を犯すとこのようなことが起きてくる・・・といった事柄です。以下にまとめます。
- 貧(ひん)とは物を失った現象、一白水星に起こり易い
- 一白水星は欠乏し物が足りない状態に陥る危険性高し
- 一白水星故の行き詰まり
- 貧乏に喘(あえ)ぐ
- (物事は)無より始まり、無から有を生ずる
| 悩みごとは全て一白水星に起因
- 一白水星は苦労が重なり、心に負担を感じる
- 悩みごとは全て一白水星
- 悩みごとを全てなくすことなど出来はしない
- 悩みごとが一つ二つあるのは当たり前でもある
- 悩みが尽きずとも、一白水星は心豊かに人生を楽しもう!
人生は本来的に、悩み苦しむものではなく、生命を謳歌するものです。心豊かな日々を過ごせるよう、考えすぎず、宿命を受け止めながらも歩みを進めましょう!
| 一白水星に厄はつきもの、好機を待とう
暗くなりつつある「逢魔が時」に厄の気配が・・・ |
- 心に曇りのかかった状態、まさに一白水星の盲状態
- 北に本命星が回座すると気概が弱まってくる、それを気学では厄年と鑑定している
- 厄年や本厄においては新規ごとの着手や急な動きを避け、時期が到来するのをじっと待つべき
- 暗中模索をすれば必ず何かにぶつかってしまうものである、一白水星は肝に命ずるべし
- 厄や逆風をわきまえず、無為無策に立ち向かう一白水星は、予期せぬところで障害に遭う
| まとめ
一白水星の幸福感充実の祐気と一部の剋気を把握する5つの気付き
- 一白水星ならでは!子孫繁栄と人生の成功への祐気
- 社業発展に邁進(まいしん)する忠実な部下の雇用に資(し)する祐気が一白水星にはある
- 一白水星は貧乏に喘ぎつつも、無から有が生ずることを認識すべし
- 一白水星・由来の苦しみ、それは悩み、苦悩。でも受け止め前進しよう!
- 厄を受け止め、その間は自己の器を広げるべし
一白水星の代表的祐気と一部の剋気を御伝えさせて頂きました。有難うございました。
何とかわゆく、何とピュアーな・・・ |
一白水星の第一の祐気である子孫繁栄・・・素晴らしいですよねえ! 昔から老いた両親への最大のプレゼントは孫の笑顔なんてことも言ったりしますが、まさにその通り。老いていく立場の者が、イノセントで愛くるしい微笑みを孫から振りまかれたなら「嗚呼、生きてて良かった!!」そんな相好でニッカニカしている年配者を、いろんな場所で見かけてきました。「孫は血は分けておれど責任がないのが良い!」 よく年寄りが口にする言葉です。
ただ余りに「孫・可愛がり」が過ぎて肝心の若夫婦が離縁寸前にまで至るケース(亭主の爺婆が何日も居座って帰ろうとしないことなどが理由)もあるので、お互い親しき仲にも礼節を以て、付き合いたいものではあります。
この人生に、
皆様との出会いに感謝します。誠にありがとうございます。