2013年5月20日月曜日

方位盤の読み方 その1・後天定位盤


九星気学における 方位盤の読み方 では 後天定位盤 が最も基本となります。今回はこの盤で使われる用語を書き出し、それぞれの言葉の意味や盤への配置構造、そして全体に連なる関連性などについて御伝えしていきたいと思います。

まず一番中央・八角形の真ん中を中宮と呼び基本形としてそこに座するのは五黄です。本来的に中宮から四方八方に広がる後天上位盤には方位が存在します。
30°、東北60°、西30°、南西60°・・・というように四正(しせい 東西南北)、四隅(しぐう 東北、南西といった中間地点的方位)に至るまで盤は末広がりしていきます。







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後天定位盤

《四正と四隅まで末広がる後天定位盤》

  方位と角度(°)十二支 
四正・・・東30    卯(う)
しせい・・・西30   酉(とり)
  ・・・南30    午(うま)
  ・・・北30    子(ね)

四隅・・・東北60   丑+寅(うし+とら)
しぐう・・・東南60   辰+巳(たつ+み)
  ・・・南西60   未+申(ひつじ+さる)
  ・・・西北60   戌+亥(いぬ+い)

四正に割当てられる十二支は一つ、四隅には二つ、要は一つの十二支は30°ずつ位置を占めることになり、二つの十二支を占める四隅の角度は自ずと60°になります。
四正(東西南北)には十二支の左右に一つずつ、十干(じっかん)が配されます。十干(じっかん)とは「天空」=天の動きを観るという意味です。十二支は地・地中の動きを観ます。そして人の動きは九星で観るというように続いていきます。それではここから十干の成り立ちについて御伝えさせて頂きます。

万物の実体は十干の精神(気を表すものに支配されている)に支配されています。こころ、精神は目に見えるものではないですが、厳然と存在しています。精神は物体に対して活動もしており、十干は発展途上の過程(この成立過程は別記事で詳報します)を明らかにしています。


天の働き・十干,後天定位盤,甲乙丙丁,精神



十干  訓読み  音読み  物体  該当する色

甲   きのえ  コウ  木の兄   三碧、四緑
乙   きのと  オツ  木の弟      〃
丙   ひのえ  ヘイ  火の兄   九紫
丁   ひのと  テイ  火の弟    〃  
戊   つちのえ ボ   土の兄   二黒、五黄、八白
己   つちのと キ   土の弟       〃
庚   かのえ  コウ  金の兄   六白、七赤
辛   かのと  シン  金の弟      〃
壬   みずのえ ジン  水の兄   一白
癸   みずのと キ   水の弟    〃

数と色の組み合わせは、気学において非常に大切な要素です。またそれに伴い、盤の外側・方位とともにに書かれているあまり一般的ではない馴染みが薄い感じがする文字が八つあります。これらは八卦(はっけ)の易象(えきしょう)といい、古代支那王・伏羲(紀元前33503040)が創造した「易経道源」の中で示されております。

   数と色そして八卦の易象   
  • 一白(いっぱく) 坎(かん) 
  • 二黒(じこく)  坤(こん)
  • 三碧(さんぺき)震(しん)
  • 四緑(しろく)  巽(そん)
  • 五黄(ごおう)  ━━━━
  • 六白(ろっぱく) 乾(けん)
  • 七赤(しちせき)兌(だ)
  • 八白(はっぱく)艮(ごん)
  • 九紫(きゅうし) 離(り)
数,色,八卦,易象
八卦は易象、数と色で成立している

八卦の易象における具体的な作用等で代表的なものを以下に記して参ります。


  • 一白を坎(くぼ)みとする→くぼみとは陥ることで、雨が地面に溜まらずそのまま地中に吸い込まれる状態、有から無への形を表している。
  • 「二黒の盛運気は坤宮(こんきゅう)から」と言われるほど二黒は坤(こん)への祐気取りが開運への第一歩とされている。
  • 六白が乾宮(けんきゅう)に回座する時、自己の自信過剰によって特に仕事等でマイナスの結果になる危険性が高い。六白は出世や富貴になる、或いは子宝に授かるなど吉の要素を多く持つので祐気取りには非常に適している。
  • 七赤は窪み=兌(だ)、兌(だ)とは低いところに水が集まることを指し、山岳地帯よりも平野部に人が集まり活況を呈する意味がある。紙幣が流通する。
  • 八白の艮(ごん)は物事に変化を呼びこむ場所とされる。
  • 九紫は南方位に離(り)の作用を持つ。一つのものが二つに離れる、反して対極の一白は北方位で合の作用を持つので、この二つの色は一致し、離合は表裏一体であることを教えてくれる。

以上、述べてきたように後天定位盤には様々な生きる上でのエッセンスが、言霊(用語)と共に時空を超えて私たちに深奥なメッセージを与えてくれています。先人の方々にただただ感謝し、心を修して歩んでいく必要性を感じますね。


>>関連記事:その2に続きます。
方位盤の読み方2・同会法



東西南北には四気(しき)というものがあります。天地の狭間の中、盛衰する四季の気のことを言うみたいですね。春の温(気)、夏の熱(気)、秋の涼(気)、冬の寒(気)。今年の春、私のバッググラウンド北海道は今まで経験したことのないような寒気に、五月の昼間であるというのにストーブを炊いて凌ぐ日々です。これから本州方面から熱気が上(のぼ)ってきて、私たちのふるさとに本来あるべきの季節感が戻りますよう祈念したいです。
 皆さまがお住まいの地域における、本年春はどんな気候なのでしょうか?(^_^)

今回は 方位盤の読み方後天定位盤 を取り上げ具体的な言葉の意味をたどってみました。ちゃんと皆さまの心に届くよう書けているかなあ・・・(^_^;)とやや気になりつつ締めたいと思います。

この人生に、
皆様との出会いに感謝します。

誠にありがとうございます。





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